Ryzenだけなのかは検証していないが、x86系のCPUを搭載しているChromebookだとplay storeのkindleアプリの挙動が良くない
LenovoのC13 Yogaだと次画面の読み込みがうまく行かず、一旦全ページに戻ってから再度ページ送りしないと表示されないなどの症状があり、まともに使えない
ということで、ChromebookのLinux環境(Crostini)上にwineを入れてWindows版のkindle for PC版を利用してみることにした
Chromebookへの wine6のインストールは以下
How to use and install Wine 6.0 on a Chromebook
また、日本語フォントのインストールは以下
Chromebook Crostini + Wine で Win32 レトロゲームを楽しむ
kindel for pcのインストールは以下
[日記] Ubuntu 20.04でWine v6を使いKindleを動かす
をそれぞれ参考にさせていただいた
■Wineインストール
バージョンはwine-6.0.1
$ sudo dpkg --add-architecture i386
$ wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key
$ sudo apt-key add winehq.key
$ echo "deb https://dl.winehq.org/wine-builds/debian/ buster main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/wine.list
$ echo "deb https://download.opensuse.org/repositories/Emulators:/Wine:/Debian/Debian_10 ./" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/winehq.list
$ sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys DFA175A75104960E
$ sudo apt update
$ sudo apt install --install-recommends winehq-stable
$ winecfg
$ sudo apt install nemo
$ wine package.exe
$ ln -s /home/<username>/.wine/drive_c/users/<username>/Desktop /home/<username>/wine
Windowsのバージョンは8.1に設定しておく
■日本語フォントのインストール
・winetricksインストール
$ wget https://raw.githubusercontent.com/Winetricks/winetricks/master/src/winetricks
$ chmod +x winetricks
$ sudo mv winetricks /usr/bin/
・64bit版wineフォント設定
$ winetricks cjkfonts
・32bit版wineフォント設定
$ export WINEPREFIX=~/.wine32
$ export WINEARCH=win32
$ winetricks cjkfonts
■Kindle for PCのインストール
アマゾンの公式サイトからWindows用のkindle for PCをダウンロードする
ブログ執筆時点ではwine6であれば、ネット上でよく見る不審なサイトからダウンロードする旧バージョンでなく公式サイトのバージョンが利用できた
(ダウンロードしたバージョンは1.26.0)
kindle用のフォルダを作成してからインストールする
$ mkdir -p {WINEPREFIX:-$HOME/.wine}/drive_c/users/$USER/AppData/Local/Amazon/Kindle
$ wine /<ダウンロードしたパス>/KindleForPC-installer-<ダウンロードしたファイル名>.exe
問題なくインストールできれば、Linuxアプリ内に【kindle】 や【Files】のアイコンが追加されている
【Kindle】のアイコンを起動してもwine32bit版にパスが通っていないため、ファイルが見つからず起動できない
【Files】を起動して【wine】フォルダを開くと【kindle】があるので、こちらから起動してみる
wine32でコマンドを打ってもいいが、こちらの方が早い
パスを通すのが面倒だったのと、この操作で手間を感じないのでパスは通していない
起動して2要素認証を行ってログインすれば問題無く利用できる
KVM上に立てたWIndowsで利用する場合と違って、タブレットモードで縦画面にしてもちゃんと回転して使えるのは便利でいい
ただ、書籍一覧ページでのスクロールが、画面右のスクロールバーを使わないと駄目な点が少し残念かな
Kidnleを利用する前提でChromebookを購入したいのであれば、スペック気にせずarm系のマシンを選ぶ方がいい
色々と調べたところarm系を搭載したモデル であれば問題なく利用できるようだ
Linux環境で色々試したり、それなりのマシンスペックを求めたい場合はx86系のCPUを搭載したモデルになるが、Androidアプリはまともに動作しないものもある