2022年12月25日日曜日

3.5mm4極ヘッドセット用ラインセレクターの作成

 以前当たったYAMAHAのミキサーAG03がドライバの関係で会社用PCに使えなく、個人PCと会社PCでヘッドセットを分けるのが少し面倒


一応、今まで使っていたCreativeのUSB-DACで個人PCは音声出力だけ、社用PCはヘッドセットとして音声入出力を利用する前提であれば、KVM切替器でUSB機器は切り替えできるから使えはするものの、せっかくなので個人PCは音声出力もミキサーをそのまま使いたい


ラインセレクターは色々市販されているものの、安価なものはたいていが3極のヘッドフォン用

ヘッドセットに使う4極のものはそれなりの価格なのわざわざ買うかを悩んでいた



少し調べるとロータリースイッチ使えばラインセレクター自体は自作できるようなので、早速秋月電子で部材を調達することに



ロータリースイッチはちょうど4極3接点のものが売られていた(通販コード:P-06778)

同じ見た目で安いのが2つあったけど、1極タイプと2極タイプで物理的に端子数が違った


4極ミニジャックはマル信無線製のパネル取付用ミニジャック(通販コード:C-08335)

色はグレーしかなかったのが残念だが、どうしても気になるなら塗ればいいか


ケースはプラケースのTW8-4-8Bがちょうど良さそうなサイズ(通販コード:P-17119)

送料込でも1,290円なのでかなり安い



ケースへの穴あけは白いマスキングテープを貼った上から下書きして、ドリルと丸棒ヤスリで開けた穴をリーマーで広げて微調整



配線は思ってたよりシンプル、ロータリースイッチの  入力側を[A B C D] として、

Aに1、2、3

Bに4、5、6

Cに7、8、9

Dに10、11、12 がそれぞれ導通する仕組み


なので

1台目のジャックは1、4、7、10

2台目はジャックは2、5、8、11

3台目はジャックは3、6、9、12にそれぞれ繋げればいい



ジャック側は通常の4極ミニジャックで、入力から出力へブリッジしているだけなので配線方式をCTIAにするかOMTPにするかは別に悩まくて良い
今回はロータリースイッチのA、B、C、Dに対してミニジャック側をC、B、A、Dとして繋げた


若干ケース内が窮屈なのと、ロータリースイッチの向きを間違えて配線の取り回しを間違えたので少し汚くなったが、自分が使うだけなので問題なし

一応テストしてもノイズなどは気にならなかったので良し



最後にロータリースイッチのノブの長さを調整したら完成
2時の位置で入力1、3時の位置で入力2、4時の位置で入力3に切り替えが可能
今の所2台しか使わないが、仮想マシン側の音声出力を繋いでLinuxでWeb会議系のツール使うでテストとかしても良いかもしれない

入力側の配線はAmazonで適当な両端4極プラグの50cm程度のケーブルを購入して接続
少し箱が軽いので、切り替え時に箱が動くことがあるので重りを入れて調整しても良いかもしれない



当然ながら電源レスなのでロータリースイッチとミニジャック間をはんだ付けするだけで簡単に作れた
仕組みとしても4極の信号を3系統に切り替えてブリッジしているだけなので、入力と出力を入れ替えれば1台のPCで3台の音声出力を切り替える様な使い方もできる

最近は買った方が安いものも多々あるけど、自分で作った方が安いものもまだあるもんだな